日本のお家芸と言われる柔道。リオオリンピックでは、その呼び名に違わぬ活躍がありました。成績はもちろんですが、一本勝ちを目指す美しい日本柔道が光りました。東京オリンピック2020で選手たちがどんな試合を見せてくれるのか、今から楽しみですね。
東京オリンピック2020で柔道の試合をより楽しみ、より熱く応援するために、日程や会場、ルールや歴史について確認しておきましょう。
東京オリンピック2020 柔道の日程・会場
開催日程:7月25日(土)~8月1日(土)
※男女共、同じ日程となっております。
7月25日(土) | 準々決勝/準決勝/決勝 10:30 - 14:30 17:00 - 19:30 |
7月26日(日) | 準々決勝/準決勝/決勝 10:30 - 14:30 17:00 - 19:30 |
7月27日(月) | 準々決勝/準決勝/決勝 10:30 - 14:30 17:00 - 19:30 |
7月28日(火) | 準々決勝/準決勝/決勝 10:30 - 14:30 17:00 - 19:30 |
7月29日(水) | 準々決勝/準決勝/決勝 10:30 - 14:30 17:00 - 19:30 |
7月30日(木) | 準々決勝/準決勝/決勝 10:30 - 14:30 17:00 - 19:30 |
7月31日(金) | 準々決勝/準決勝/決勝 10:30 - 14:30 17:00 - 19:30 |
8月1日(土) | 準々決勝/準決勝/決勝 10:30 - 14:30 17:00 - 19:30 |
会場:日本武道館
所在地:〒102-8321 東京都千代田区北の丸公園2−3
電話:03-3216-5100
上記の日程で、男女7階級ずつが行われる予定です。会場の日本武道館は武道の聖地とされている場所で、1964年の東京オリンピックでもこの会場で柔道が行われました。
柔道のルール
柔道は2人の選手が技を掛け合う競技です。技の種類は大きく分けて、「投げ技」と「固め技」の2種類に分けられます。
投げ技は、相手選手の体勢を崩して畳に倒す技のことを言います。主な投げ技は、背負投などの腰技、大外刈などの足技などです。
固め技は、抑込技、絞技、関節技に分けられており、相手選手の動きを封じる技のことを言います。主な固め技は、袈裟固や腕ひしぎ十字固などです。
技が決まった場合、次の3つのうちいずれかの判定が下されます。
<一本>
投げ技では、「強く」「速く」畳に投げ、「背中が大きく畳についた」場合。固め技では、相手選手が「参った」と言った、または合図をした場合と、抑込技で20秒間抑え込んだ場合。
<技あり>
投げ技では、一本になる3つの条件のうちひとつが欠けた場合。固め技では、抑込技で15秒以上抑え込んだ場合。
<有効>
投げ技では、一本になる3つの条件のうちふたつが欠けた場合。固め技では、抑込技で10秒以上抑え込んだ場合。
一本と判定されれば、その時点で技を決めた選手が勝利となります。試合終了時間までに一本が決まらなかったときには、技ありと有効の数で勝敗を決定します。
攻撃姿勢が見られない、消極的な柔道をしている選手などには罰則として「指導」が与えられます。
現在、東京オリンピック2020に向けてルール改正案が出されています。2017年2月の大会から試験運用され、同年の世界選手権後に正式に採用するか、検討される予定になっています。
改正案が通った場合の主な変更点は、以下の通りです。
・「有効」の廃止
・技ありを2つとった場合の「合わせ技一本」の廃止
・男子の試合時間を5分から4分に短縮(女子はこれまで同様4分)
・合計4回の指導で反則負けだったものを変更し、合計3回の指導で反則負けとする
・ポイントに差がなく、指導数のみに差があった場合でも勝敗を決定していたものを変更し、ポイントに差が出るまで時間無制限の延長線を行う
この改正案は、選手たちに攻撃的な柔道、一本勝ちを目指す柔道を促すものです。採用されれば、よりダイナミックな試合が多くなることが期待されます。
柔道の歴史
日本に古くから存在する柔術から発展した武道が柔道です。嘉納治五郎が1882年に創始しました。1887年頃から、学校の授業や警察官の育成課程にも採用され、日本中に普及していきました。
柔道が世界に広まったのは、第2次世界大戦後のことです。1956年には第1回世界選手権が行われました。その後、1964年の東京オリンピックで男子種目が初めて採用され、1992年のバルセロナオリンピックからは女子種目も採用されています。
オリンピックでは、2大会連続でメダル(金1つ、銀1つ)を獲得した古賀稔彦さんや、オリンピック3連覇を成し遂げた野村忠宏さん、5大会連続でメダル(金2つ、銀2つ、銅1つ)を獲得した谷亮子さんなど、多くの日本人選手がすばらしい活躍をしています。
毎大会のように複数の金メダリストを輩出してきたことから、柔道は日本のお家芸と言われてきました。2012年のロンドンオリンピックでは成績が振るわず金メダルが1つに終わり、お家芸の危機と心配されましたが、リオオリンピックでは男子が全階級でメダルを獲得し、女子も5階級でメダルを獲得。男女合わせて3個の金メダルを獲得したことで、日本柔道の復活を印象付けました。
まとめ
ルールが改正された場合、一本勝ちにこだわってきた日本人選手にとって有利になると考えられます。その追い風を受けて、東京オリンピック2020ではぜひ男女ともに全階級メダル獲得を成し遂げてもらいたいですね。
私たちも精一杯応援して、選手たちの背中を後押ししましょう!
以上、「東京オリンピック2020 柔道の日程、会場、ルールと歴史」でした。
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