2020年の東京五輪の準備が多方面で進んでいます。
その中で、「発表済みのボランティアの制服デザインを見直す」というニュースが昨年12月にありました。なぜ、見直すことになったのでしょうか?
今回は、ボランティア制服を見直すことになった理由や値段、新デザイン発表の時期について調べました。
酷評だった前デザインは、韓国の観光係のようだった!
2020年東京オリンピックのボランティア制服が発表されたのは、2015年5月、猪瀬前都知事の時でした。
この制服はオリンピックの運営に関わるボランティアが着用するものではなく、観光ボランティア活動を通じて外国人旅行者に東京の魅力を紹介する「街なか観光案内」のボランティアスタッフのものです。
デザインは 海外で評価の高い若手デザイナーの藤江珠希氏によるもので、コンペ形式で選ばれました。
(発表記者会見の様子)
しかし、このデザインは発表されるやいなやネット上で大変な話題となりました。
“ホントにデザイナーの作品?都が口出ししたんじゃないの?”
“(デザイナーの)普段の作風と違う”
“和服っぽい方がよかった”
“韓国の観光係のようだ”
など、その殆どは批判的な意見でした。
中でも「韓国の観光係のようだ」という指摘は、舛添前都知事が2014年にソウルを視察した際、“赤いポロシャツに帽子を被りバッグを持った制服のボランティアが外国人を案内しているところを見た”ことがきっかけで、この制服が誕生したことにあります。
確かに、韓国の観光係の写真を見ると、バッグに使われている「i」のデザインなども含め、かなり似ている印象を受けます。
実際、選考時のデザインには、ポロシャツと帽子、バッグという条件があったそうなので、韓国の方からすると「パクった!」と思われても仕方ないかもしれません。
また、ネット上で見ることができるデザイン画の帽子は、青地に濃い青と白のボーダーでしたが、発表されたものは黒の帽子には白地に日の丸をモチーフとしたような赤丸が並んだものでした。
この帽子について、発表当時から李氏朝鮮時代(1392~1910)の武官が被っていた帽子に似ているとネット上で指摘がありました。
こういった反応からも「街なか観光案内」の制服が、余計に韓国をイメージさせてしまったようです。
お値段はいくら?
前デザインのボランティア制服の値段については、「25万円で外国に発注済しているらしい!?」という噂がネット上で出ていましたが、これはデマだったようです。
実際には、ポロシャツ、帽子、バッグともに数千円で日本製となっているようです。
このポランティア服は発表後から使われていたこともあり、ポロシャツは1,600枚、帽子とバッグは各50個ずつ制作されたそうです。
仮に25万円で1,600枚分発注となると、このボランティア制服だけで4億円もの経費となります。さすがに現実的な金額ではありません。実際には数千円であり、その後も防寒着を含めた4種類、合計3,735着が作られ費用は約3,015万円かかっています。
新デザインの発表はいつ?
ネット上で否定的な意見が多かった前デザインは、2016年11月に小池都知事によって「躊躇なく変えていきたい」と見直しすることが発表されました。
既にデザイナーのコシノヒロコ氏ら有識者による「東京ブランドのあり方検討会」が立ち上げられており、新デザインの方向性などが協議されているようです。
発表時期については未定ですが、東京オリンピックの都市ボランティアの一般募集が2018年夏頃に予定されています。検討会の「都民が着たいものが東京のPRになる」という考えから、新デザインはそれまでに発表されるのではないでしょうか。
まとめ
“街なか観光案内”の制服は、せっかく若手の有望デザイナーを起用したにもかかわらず、その良さを東京都が活かしきれなかった印象を受けます。
この制服は2020年の東京五輪のスタッフが着用するものではありませんが、エンブレムの見直し時のように選考する際に透明性を高めると多くの人が納得のいくものになるのではないでしょうか。
以上、「2020年、東京五輪 ボランティア制服のお値段を調査!新デザイン発表はいつ?」でした。
Yoshida
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