(画像出典 http://www.sankei.com/)
メディアでも毎日、目にすることが多くなって来た東京オリンピック2020の話題。開催までしっかり予習をしていろんな競技を楽しみましょう!今回はマラソンスイミングについてお話しします。ちょっと耳にするのも初めて、と言った人も多いかもしれません。では、マラソンスイミングの日程や会場を確認して、そのルールと歴史も予習してみましょう。
マラソンスイミングの日程
決勝(女子)
8月5日(水) 7:00 - 10:00
決勝(男子)
8月6日(木)7:00‐10:00
2日間で、きわめて短い期間で行われます。理由はマラソンスイミングが予選や準決勝など何試合も行わず、決勝の一つのラウンドのみで競うからです。陸上のマラソンと同じイメージです。しっかり覚えておいて見逃さない様にしないといけないですね。
東京オリンピック2020 マラソンスイミングの会場
言わずと知れた東京きっての観光名所の一つである、お台場海浜公園がマラソンスイミングの会場です。静かな入り江を臨む、緑あふれる公園は、都市型リゾートなどの未来型景観の一部になっており、自然と都市の融合した空間に位置しています。大会開催中には、仮説施設が建てられ、多くの観客たちが声援を送れる様に整備される予定です。
【お台場海浜公園 詳細情報】
所在地:東京都港区台場1丁目 お台場海浜公園
問い合わせ:東京港埠頭株式会社公園センター(03-5531-0852)
主要駅からのアクセス:
新交通ゆりかもめ:「お台場海浜公園駅」徒歩5分、「台場駅」徒歩5分
りんかい線:「東京テレポート駅」徒歩7分
(お台場海浜公園の様子)
マラソンスイミングのルール
では次にルールを確認してみましょう。
オープンウォータースイミングなので、コースは屋内ではなく、屋外の海や湖、川など自然の中に設定されます。よって、すべてが管理され安定した環境で泳ぐ屋内プール競技と違い、その日の天候、水質、潮汐などの自然条件を把握し、さらにクラゲ等の海の生物との接触、他の競技者との接触などの外部からの影響を臨機応変に対処しつつ、集中して泳ぐ経験や知識も必要となるサバイバル競技です。個人の体力やテクニックだけでは勝てない、総合力の高さが求められる競技で、そこにオープンウォーターの魅力があります。
実際に波のうねりを利用して前に出たり、また集団がばらけ始めた所で一気にペースをあげてスパートをかけたりと、予想外の出来事が起きても冷静に判断し、様々な戦略のもとレースが行われるそうです。
ブイによって10kmのコースが用意され、選手はそのタイムを競います。しかし、泳ぎ方に規定は無く、好きな泳ぎ方でゴールまで泳ぎきれば大丈夫です。途中で立っても失格ではありませんが、そこから立ったまま移動すると失格になります。浮力を補う様なウェットスーツは着用禁止、その他、キャップ、ゴーグル,耳栓、ノーズグリップは着用可です。
マラソンスイミングの歴史
このような競技はいつから始まったのでしょうか?歴史は浅く、最初に国際水泳連盟がルールを統一し、ヨーロッパやオセアニアで競技会が行われる様になったのは1980年代のことでした。前回リオ大会では上位10名のうち7名が欧州勢で締められており、日本を含めアジアで普及するのはまだまだこれから、という期待があります。
現代では、屋内プールの選手が体力強化の為に参加する例もあり、それが全体的なスピードアップと競技全体の活性化に繋がることになりました。オリンピックでは2008年北京大会より正式競技として採用されました。
日本では、1995年静岡県熱海市で最初の大会が開かれ、以後毎年7月に開催される様になりました。では、日本ではどのような選手が活躍されているのでしょうか?
今までオリンピック二大会連続出場しているのが、今年27歳の平井康翔(ひらいやすなり)選手です。2015年には10kmワールドカップで5位入賞、リオ大会では8位入賞を果たした、世界的なトップスイマーとして注目を集めています。
そしてもう一人のトップスイマー、ベテラン31歳の貴田裕美(きだゆみ)選手も2012年のロンドン大会から二大会連続出場しています。リオ大会では大健闘の12位でした。
これまでにこの種目でオリンピックに出場したのはこの二人だけです。果たして東京オリンピック2020ではどんな選手が活躍してくれるのでしょうか?
まとめ
他の競技と比べてもマラソンスイミングは正式競技になってから新しいオープンウォーター競技なので、これから進化、発展を遂げていくことでしょう。その過程を見守るのもスポーツ観戦の醍醐味です。東京オリンピック2020でも正式種目に採用されています。日程、会場、ルールや歴史までおさらいできたので、本番でもぜひ観戦して楽しみましょう!
以上、「東京オリンピック2020 マラソンスイミングの日程、会場、ルールと歴史」でした。
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