【新体操】東京オリンピック|日程・会場・ルールや歴史

投稿日:2017-03-19 更新日:

今回は新体操の競技日程や会場を確認し、ルールと歴史を解説します。

新体操と言えば、リボンやボールなどを美しく扱いながら舞う姿が浮かんでくると思いますが、東京オリンピック2020でも正式種目に採用されています。その可憐な演技にはいつも多くの観客が引き込まれていますね。

東京オリンピック2020 新体操の日程、会場

競技日程:以下参照

8月7日(金) 個人総合予選
10:20-13:15
14:50-17:45
8月8日(土) 個人総合予選
10:00-12:40
個人総合決勝、個人総合表彰式
15:20-17:50
8月9日(日) 団体総合決勝、団体総合表彰式
11:00-12:45

※新体操は女子のみとなっております。

7月24日に開会式が行われるので、少し落ち着いてから新体操の競技が始まる、ということですね。熱戦は三日間に渡って繰り広げられます。

会場:有明体操競技場
選手村からほど近い場所の有明北地区に整備される仮設施設で、約12,000人の観客席が設けられる予定です。新体操の他、体操、トランポリン競技も同施設で行われます。

新体操のルール

13m×13m四方のスペースのフロアマットで、5種類の手具を使い、音楽に合わせて演じながら、手具それぞれの手さばき、技術、力強さ、スピード、柔軟性、そして芸術性を競うスポーツです。

「手具」
ロープ:長さの決まりはありませんが、使いやすい長さはだいたい自分の足から脇までV字にできるくらいの長さです。床についてしまうと減点の対象となります。扱いは難しい方だと言われていますが、体に巻き付けたり、幾重にも折り曲げたロープでジャンプしたりと、ダイナミックで繊細な演技ができるのも魅力です。

フープ:フープは他の手具にはない特徴があり、80cm〜90cmの大きさの輪をくぐる、柔軟な動きを表現でき、高度なテクニックを必要とします。重さは300g以上あるので意外に重く、使い方に気をつけないと落下等で壊れやすく、演技者も怪我をしないように気をつけなければいけません。

ボール:体に吸い付いているかのように扱われているボールの動きに目が離せなくなる方も多いと思います。直径18,5cm以上、重さは400g以上と決まっており、自由自在に操れる様になるまでには時間が掛かると言われています。

クラブ:2本セットで使う唯一の手具で、その分扱いが難しく集中力を要します。木やゴム、プラスチック製のものがあり、長さは約45cm、重さは150g以上です。頭の直径は3cmくらいで、フープと同じく、扱い方を間違えるとすぐに壊れてしまいます。

リボン:スティックは約60cmと見た目以上に長く、さらに6mもの長いリボンを、常にきれいな動きに保つには手首の技術が必要で、意外に体力を使います。リボンが床についても、絡まっても減点の対象になるので、自由にリボンを動かせる柔軟性も求められます。

新体操には個人競技と団体競技があります。
個人競技:5種目のうち、その年度に決められた4種目を1人の選手が行い、演技時間は1種目につき、1分15秒〜1分30秒以内です。

団体競技:1チーム5人の構成で、全員一斉に演技し、その統一性も採点の対象になります。全員が一種類の手具を持つ場合と、二種類の手具を持つ場合があります。演技時間は1種目につき、2分15秒〜2分30秒以内です。

新体操の採点方法は、個人競技と団体競技で少し配点が異なりますが、どちらも構成点の中は、技術的価値と芸術的価値に分けられています。技術だけ磨いても、音楽性や振り付けをおろそかにすると、高い得点には結びつかないということですね。採点方法は頻繁に変わるので、年度ごと、大会ごとに確認するようにしてください。

またスポーツ競技でありながら、「美」も競うので、衣装は凝ったデザインの、体のラインがきれいに見えるレオタード、また髪型、メイクも派手な色合いで整えます。

新体操の歴史

新体操は、バレエを基にした芸術体操がルーツと言われており、20世紀始めにロシアで始まったとされています。現在でもバレエレッスンを取り入れている新体操の選手は多く、このためバレエが盛んに行われている東欧諸国、ロシアが新体操を始めとする芸術性のあるスポーツに強いと言われています。

その後、ドイツでさらに発展を続け、1920年、新体操のモデルになったとされる「現代体操(ドイツ体操)」が生まれました。はずむ・歩く・走る・跳ぶ・振る、の基本形態を軸としています。

1950年には初めて女子競技の一つとして世界選手権が行われ、その4年後には手具が決定、1963年にはModern Gymnasticという名称でハンガリーのブダペストで第一回世界選手権が実施されました。

オリンピックでは1984年のロサンゼルス大会から個人総合が正式種目になっています。1996年アトランタ大会から団体競技も正式種目になりました。

日本では「新体操」と呼ばれていますが、それは1968年の全日本新体操学生選手権で、初めて個人競技が行われたことに由来しているそうです。それまでにない、新しいタイプの体操という意味合いが込められています。

リオ大会では、団体戦で決勝に進んだものの、予選より点数を落としてしまい、8位に終わりました。少しのミスが結果を大きく左右してしまう怖さがあります。

まとめ

リオ大会では、「フェアリージャパン」との愛称で親しまれた新体操女子選手たち。東京オリンピック2020で行われる新体操の日程や会場も確認し、ルールや歴史も解説しました。本大会で更なる活躍を期待したいと思います。

以上、「東京オリンピック2020 新体操の日程、会場、ルールと歴史」でした。

 

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TOKYO五輪2020応援サイトの総合監修・記事掲載を務める、三福マサトです。 埼玉県出身(東京都在住)。大手通信会社を退社後、WEB制作や記事作成の仕事を立ち上げる。学生時代はテニス・サッカーを行い、様々なスポーツに親しみながら知識を深め、ATPツアー・WTAツアーなど年間100試合以上、サッカー・ラグビー・野球・フュギュアスケート・卓球・バドミントン・オリンピックやその他のスポーツを含めると、ほぼ競技を見ない日は無いという現状、どの分野でも徹底した調査と取材をモットーに姉妹サイトの「ぐぐスポ!ニュース速報」では1000記事以上作成の実績

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