東京オリンピック2020 陸上(ハードル)の日程、ルールと歴史

投稿日:2017-01-25 更新日:

先日、東京オリンピック2020に向けて第1回マスコット選考検討会議が開催されました。風呂敷などの新しい公式グッズの発売も始まり、徐々に色々なことが決まり盛り上がってきますね。
そんな中、今回は陸上の「ハードル走」について、日程やルール、歴史をご紹介します。ハードル走の観戦をより楽しむために、確認しておきましょう。

東京オリンピック2020 陸上(ハードル)の日程

開催期間:7月31日(金)~ 8月8日(土)

ハードルを含む陸上トラック種目が、上記の日程で開催されます。ハードル種目は、男子は110mH・400mH、女子は100mH・400mHが行われます。
(Hはハードル走を表しています)

陸上競技が行われる新国立競技場は、開会式・閉会式も行われるオリンピックのメイン会場です。

陸上(ハードル)のルール

スタートはクラウチングスタートで行います。不正スタート(フライング)は、1度目から失格になります。これは、普通の100mなどと同じルールです。

ハードル走は、距離ごとにハードルの高さなどに違いがあります。

<ハードルの高さ>
男子110mH:1.067m 400mH:0.914m
女子100mH:0.838m 400mH:0.762m

<スタート位置から第1ハードルまでの距離>
男子110mH:13.72m 男子400mH:45.00m
女子100mH:13.00m 女子400mH:45.00m

<ハードル間の距離>
男子110mH:9.14m 男子400mH:35.00m
女子100mH:8.50m 女子400mH:35.00m

<最後のハードルからゴール位置までの距離>
男子110mH:14.02m 男子400mH:40.00m
女子100mH:10.50m 女子400mH:40.00m

中途半端な距離が多いのは、フィートで設定した数値をメートルに換算しているためです。

ハードル走では、故意にハードルを倒したと審判長に判断された場合、失格となります。しかし、跳び越える動作をするなかで倒れてしまった場合は、例えすべてのハードルを倒したとしても失格にはなりません。

そのほかに失格となるのは、ハードルを跳び越える瞬間、足がはみ出すなどして、ハードルより低い位置を通った場合。また、直接的・間接的問わず、他のレーンのハードルを倒した場合や、大きく移動させた場合に失格になります。

陸上(ハードル)の歴史

ハードル競技の歴史は、中世の時代、馬に乗ることのできない人々が野山を走り、障害物を跳び越えて楽しんだことから始まりました。19世紀に入ると、競技場に人工的な障害物を置いて跳び越えるようになり、ハードル走が確立しました。

オリンピックでは、男子110mHが第1回1896年のアテネ大会から行われています。続いて、男子400mHが第2回1900年のパリ大会から採用されました。

女子のハードル走は、1932年のロサンゼルス大会から1968年のメキシコシティ大会まで、80mHが行われていましたが、1972年のミュンヘン大会から100mHに切り替わっています。女子400mHが採用されたのは、1984年のロサンゼルス大会からです。

2000年前後には、珍しいスタイルで走るハードル選手がいました。
アメリカのハードル選手で、アレン・ジョンソンという「ハードルなぎ倒し男」の異名で呼ばれるほどハードルを倒しながらも記録を残しています。一般的にハードル走では、ハードルに接触すると減速すると考えられていますが、ハードルを倒しながら走るスタイルが得意だったようです。
常識を覆す独自のスタイルで、1995年から2003年までの間に、世界陸上・オリンピックの金メダルを5つ獲得しています。

日本人が初めて世界大会でハードル走のメダルを獲得したのは、2001年の世界陸上です。このとき為末大さんが男子400mHで獲得した銅メダルは、世界大会のトラック種目で日本人が初めて獲得したメダルでもありました。その後為末さんは、2005年の世界陸上でも銅メダルを獲得しています。
日本人のオリンピックハードル種目のメダル獲得はまだですが、為末さんの背中を追って、世界で活躍する選手が育っていってほしいですね。

まとめ

ハードル走は、ただ速く走れば良いものではなく、ハードリングの技術が必要となる難しい競技です。実力があっても、少しのタイミングの狂いで、力を発揮しきれなくなるということもあります。2020年の東京オリンピックでは、選手たちが100%の力を発揮できるように、精一杯の応援をしましょう!

以上、「東京オリンピック2020 陸上(ハードル)の日程、ルールと歴史」でした。

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TOKYO五輪2020応援サイトの総合監修・記事掲載を務める、三福マサトです。 埼玉県出身(東京都在住)。大手通信会社を退社後、WEB制作や記事作成の仕事を立ち上げる。学生時代はテニス・サッカーを行い、様々なスポーツに親しみながら知識を深め、ATPツアー・WTAツアーなど年間100試合以上、サッカー・ラグビー・野球・フュギュアスケート・卓球・バドミントン・オリンピックやその他のスポーツを含めると、ほぼ競技を見ない日は無いという現状、どの分野でも徹底した調査と取材をモットーに姉妹サイトの「ぐぐスポ!ニュース速報」では1000記事以上作成の実績

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